ゲーサイトは先史時代から知られている石である。先史時代の人々はこの石を染料として洞窟に壁画を描いていた。にフランス・ラスコー（Lascaux）の壁画はその代表例である。 1806年に鉱物学者の Johann Georg Lenz (1748-1832) によって鑑定され、石名はドイツ人作家ゲーテにちなんで付けられた。 赤オレンジ色の燐鉄鉱はゲーサイトの持つ2つの結晶系のうちの一方を形成している。燐鉄鉱はインクルージョンを構成する有色物質の１つで、長石の中で黒いゲーサイトと組み合わさっていることもある。リモナイト（褐鉄鉱）の構成成分の１つでもある。燐鉄鉱はpyrrhosidériteと呼ばれることもある。