スギライト
南アフリカ産、スギライト原石
南アフリカ産、スギライト、カボションカット
詳細シート
スギライト
1944年に日本で発見された。石名はこの石を鑑定した日本人鉱物学者杉健一(1901-1948) にちなんでつけられた。
しかし、宝飾品として用いられたのは1970年代になってからで、南アフリカで産出するマンガンを含んだ紫色の変種。別の種類の『スギライト』も存在する：しばしばマンガンを含むスギライトとカルセドニーの異なる要素がまざったもの。
混ざっている成分の配分によって濃度と屈折率は異なり、カルセドニーに近ければ1.55、スギライトに近ければ1.60。
調査する部位によって屈折率が異なる石もある。
化学的特徴
KNa2(Fe,Mn,Al)2Li3[Si12O30]
環状ケイ酸塩
体格的特徴
主な色
紫色
別の色
青, ピンク
青紫とピンク色の色調
条痕の色
白
光
ガラス光沢
硬度
6.0 まで 6.5
密度
2.70 まで 2.80
劈開
不明瞭
亀裂
不規則
光学特性
透明
不透明, 半透明
屈折率
1.605 - 1.611
二重屈折率
0.001
非常に弱い、一軸性なし
二重屈折率
いいえ
多色性
なし
色の数
1
吸収スペクトクル
570 - 479 - 437 - 419 - 411
スギライトスペクトル
蛍光
無し
結晶の特性
短いプリズム
結晶構造
五方晶系
他のインフォメーション
星座
射手座, 獅子座
似た宝石
採掘場所
産出国：南アフリカ, イタリア トスカーナ州, オーストラリア, カナダ(Mt St-Hilaire), インド
ハイジュエリーにおける用途
ファセットにカットされることは珍しいが、ペンダント用にはカボションカット、ネックレス用にはボールカットにされる。装飾品ように彫刻が施されることもある。
最も人気のある変種は半透明ではっきりとした紫色のもの、『スギライトジム』もしくは『スギライトゲル』と呼ばれる。
日々のお手入れと注意点
頑丈な石であるため、宝石としても用いることが出来る。
イミテーションと加工
マグネサイトや紫に着色されたジェードで模造される。
紫のレピドライとも時に模造に使われることがある。
ネフライトとセルペンタイト、さらには樹脂やプラスチック物質も使われる。
文化的・歴史的ストーンセラピー
楯になってくれる石で、自発的であるなしに関わらず我々に近づいてくるネガティブな波から身を守ってくれる。
その他
宝石
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