オパール
オーストラリア・Cober Peddy産、ホワイトオパール原石
ペルー産ピンクオパール原石
オーストラリア産オパール原石
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メキシコ産、クッションカットのファイアオパール
オーストラリア産、arlequinオパールカボション
フランス産ピンククインサイトオパールのカボション
オーストラリア産レッドオパールのカボション
エチオピア産オパール内のインクルージョン
巨礫オパール内の回折干渉を伴う有色インクルージョン
オーストラリア産、ノーブルオパール内の固形インクルージョン
詳細シート
オパール
石名は数説あり、サンスクリット語で宝石を意味する『upala』、ギリシャ語『opallios』あるいはラテン語『opalos』から来るとされる。見る角度によって虹色の輝きを見せ、これを『オパールセント』という。含水珪酸ゲルのため結晶化はしない。
古代ローマの大プリニウスもオパールについて論じており、ラテン語名『opalus』は彼の著作から抜粋されたものである。
オパールを身に着けると透明になると言われていたことから、『盗人の石』との異名がついた。1075年レンヌの司教もオパールの特別な効力を認めている。
ルイ6世は、宝石職人が素晴らしいオパールを割ってしまったことに憤慨し、彼の腕を切り落としてしまった。
オパールは非常に繊細でカットを施す際には注意を要する石である。成長過程で割れてしまうこともしばしばある。今日、アングロサクソン文化においては未だに婚約の象徴とされている。
ウォルター・スコットの小説『ガイアスタイアンのアン』の中で危険な冒険を繰り広げる主人公は、身に着けていたオパールを海に捨てた後にようやく穏やかな生活を送れるようになった。フランスでは、この小説を読み影響を受けたフランス皇帝妃ユージェンヌによってオパールは不幸をもたらす石だという噂が広められた。ロシア皇帝ツァーの宮廷ではオパールは禁止されたという。この時代のダイヤモンド商もこの噂を広めるのに一躍買った。それは紛れもなく作為的なもので、オパールの注文品を制作している際に割ってしまったとしても、自分たちのミスではなくオパールの不吉性のためだとして、顧客が仕事分の支払いをするように仕向けるためのものだった。
オパールの名誉挽回に貢献したのはヴィクトリア女王で、彼女はオーストラリア産オパールを冠に用いてその安全性を保証した。
現在、宝石商では再びオパールを用いた素晴らし作品が制作されている。
石色は非常にバラエティーに富んでおり、緑、ピンク、鮮やかなオレンジ(ファイアオパール)、そして虹色の輝きを見せる『アルルカン』まで様々な色がある。
クインサイト(クインツァイト)はフランス中部Bourge付近、Quincy-sur-Cherで発見されたピンク色のオパールである。このピンク色は、オパールが形成される際に海藻によって出来た植物性の色素によるものである。
カショロンは白のオパールで、陶器のような側面を持っている。中国新絳カシュガル川近くの地域で産出するもので、宝石に用いられる変種である。石の成分はオパール、カルセドニー、ジャスパーの中間に位置し、非常に多孔質なのが特徴。カショロンはシリカの白い表面層で構成されている。この層はシリカもしくはカルセドニーが長い間厳しい天候にさらされていたことを意味しているもので、オパールの古さや年代を表すものである。
化学的特徴
SiO2 nH2O
水化珪酸塩
体格的特徴
主な色
白
別の色
青, 茶, 灰色, 黄色黄色, 黒色, オレンジ色, ピンク, 赤色, 緑色, 紫色
あらゆる色が存在し、様々な色調を見せる。
条痕の色
白
光
ガラス光沢
硬度
5.5 まで 6.5
密度
2.00 まで 2.20
劈開
なし
亀裂
ギザギザ, 貝殻状断口
光学特性
透明
半透明, 透明
屈折率
1.430 - 1.450
二重屈折率
0.000
なし
二重屈折率
いいえ
分散
-
多色性
なし
色の数
1
吸収スペクトクル
700 - 640 - 590 - 400
ファイアオパールスペクトル
ファイアオパールスペクトル
蛍光
多彩な
白、青、褐色、緑
結晶の特性
珪酸ゲル内の珪酸球
他のインフォメーション
星座
天秤座, 水瓶座, 双子座, 牡牛座, 魚座, 蟹座
月
十月
中国の十二星座
巳
採掘場所
何千年もの間、オパールはヴァーフ川Cervenitsa(ドゥブニック地域、現在のスロヴァキア)付近に集中していたが、鉱脈は枯渇してしまった。
それ以降はアメリカ合衆国(アイダホ州、ネバダ州、カリフォルニア州、オレゴン州、アラスカ州)、ブラジル、ホンダラス、メキシコ(アステカ族が採掘しスペイン人征服者コルテスに献上した)、エチオピア、グアテマラ、インドネシア、日本、ロシア、ペルー…フランスのアルプマリティムAlpes-Maritimes(Biot)やムフンシュールイーブルehun-sur-Yèvre(Cher)クインシーの鉱床など。
オーストラリアには多くの鉱床が眠っている(ニューサウスウェールズ州:ライトニング・リッジ、ホワイトクリフ、ヴィクトリア、南オーストラリア:クーバーペディー、アンダムーカ)。これらのオーストラリア鉱脈の特徴は堆積鉱床であることで(ブラジルも同じ)で、他の国の鉱脈は火山鉱床である。
1970年代以降:ペルーのオパールが発見され、アンデンオパールとも呼ばれる。青色、緑色、黄色、ピンク色などの色があり、透明もしくは不透明で虹色の輝きは持たず、ファセットカットかカボションカットが施される。
今日、エチオピアでは透明もしくは半透明のあらゆる色の輝きを持つオパールが産出する。
プレシャスオパールは主に中国の新絳で産出するが、ウズベキスタンやモンゴル、アイスランド、イタリア、オーストリア、フランスヴァール県、チェコのモラヴィアでも産出する。
ハイジュエリーにおける用途
オパールのカットは非常に繊細である。
ファイアオパールはファセットカットやカボションカットにされる。
高価なオパールのみが宝飾品に用いられ、専門家のみがオパールの種類を識別できる:
コモンオパール:色は様々だが輝きはない。
プレシャスオパール:気高いアルルカン(かつてはオリエンタルと呼ばれた)で、様々な色と輝きを持つ。最も高く評価されているのは赤色の輝き。
ハイドロフェーンオパールは不透明だが水に浸すと透明になる。ホワイトオパール、ブラックオパール、マトリックスオパール、ウォーターオパール(もしくはガラス質、透明オパールセント)、ギラソル:しばしば濁った乳白色を持つ。デンドリティックオパールやムースオパールなどのようにインクルージョンを持つオパールも存在する。
カショロンはあらゆる液体を吸い込む非常に多孔質の種類で、汚れがつかないようしばしば加工される。
オパールは結婚14周年の石である。
日々のお手入れと注意点
非常にもろい石である:衝撃や化粧品、石鹸、家庭用品に弱いためオパールを身に着けている際はこれらを扱うのは避けるべきで、さらに手を洗う際にもオパールは外しておくべきである。
指輪に乗せたオパールは衝撃やこすり傷に注意が必要である。
オパールは可能な限り頻繁に水に浸けて手入れをするが、水にいつまでつけておいても大丈夫な石である!湿気がなければオパールは『死んでしまう』。つまりオパールセンス(輝き)を失い、ひび割れてしまう。光沢が消えやすい石。
オパールは3~30%の水分を含むが、水分を失いやすくひどく乾燥した状態にしていると割れてしまうこともあるため、熱を避け、湿気のある場所で保管するべきである。宝石学者たちは屈折率を測る際光学用液体を用いないようにしている。宝石店のウィンドーケースの照明熱にも注意が必要である。
イミテーションと加工
オパールは石の深くから定まった色素と光の反射による色とを持つため模造は困難だが、不可能ではない。18世紀には、乳白色をしたパールがかった青色の着色ガラスを使用して、その底に染め絹の布を施した模造品が作られた。また、蝶やハチドリ、孔雀の羽、ガラスや樹脂も模造に用いられた他、オパールセントの円形ガラスや樹脂に真珠層を入れる方法などが用いられた。
乳白色のオパールは、オパールセントガラスに様々な色の箔を表面に用いて模造品が作られる。オーストラリア産の貝殻の真珠層を薄板にカット、研磨し、銀を重ねてクォーツやガラスに被せた模造品はまるで本物のように見える。
ファイアオパールは波打つ炎のような外観を与えるベークライトの一種を使って模造されるが、色は本物よりも薄い。オパールは元来多孔質のため、模造品を見破るために同じ屈折率の重い液体を使うのは難しい。
ブラックオパールには、非常に薄いコモンオパールと縞瑪瑙や黒セメントを用いたダブレットが作られる。トリプレットはこれにクリスタルロッシュや半透明のカルセドニー、もしくはさらに下級のものにはプラスチック素材が用いられる。これらの不正なオパールは目に見て分るものである。
合成オパールは1960年代から制作されている。
improvements
水分が不足する恐れのあるオパールは定期的に水に浸さなくてはならない。
文化的・歴史的ストーンセラピー
オパールは変種により、それぞれ特定のパワーストーンとしての効果を持っている。例えばコモンオパールは穏やかさや安らぎを与え、思考を刺激し、睡眠を助ける。一方ファイアオパールは生理不順に効果があり、女性の生殖機能を高め出産を助ける。抑制を取り除き性欲を高めるなど、特に生殖器のチャクラに効き目がある変種である。
また、オパールは安眠を助け、愛情に満ちた夢を見るのに効果があるとも言われている。穏やかさ、感情の純粋さ、誠実さ、そして信頼の石である。
ブラックオパールは暗闇の恐怖を消し去ってくれる。虹色の輝きにより、持ち主と人生の様々な『変化』との関係を築いてくれる。オリエントは 他のあらゆる石の持つ効果が集約された石で、17世紀 医師であり自然科学者でもあるBoèce de Boodtよって効果が実証されている。
オパールは穏やかな愛情、信頼、純潔さの象徴で、あらゆる自然現象の潜在的な輝きを導き、宇宙レベルの知覚能力を高めてくれる。7色に輝く白い光が万物を取り合わせる力を持つ。石の主要色は対応するチャクラに効果がある。
オパールは欲望や必要性、弱さ、トラウマなどを自覚させてくれる石であり、同時に心の中にある喜びや満足を呼び起こしてくれる石である。
ファイアオパールは特別な効果を持ち、感情を働かせ、理解力を高める効果がある。
オパールに対応する星座は、魚座と蟹座(非常に澄んだオパール)、射手座、天秤座、蠍座(ブラックオパール)、牡羊座(ファイアオパール)。
歴史的な石と伝説
有名なオパール:世界で最も大きいハンガリーと呼ばれるものは、2,410カラットになる。最も美しく大きいものの一つは、ウィーンの歴史自然博物館に所蔵されているもので、ロシアのDubnik鉱床で1775年に発見されたもの。600グラム、12×5.7の大きさになる。
ニューヨークの歴史自然博物館ではオーストラリア産の巨大なオパールが展示されて(50×15㎝)おり、ワシントン州のスミソニアン博物館には155』カラットになるものがある。
英国至宝の中には19世紀終わりにクイーンズランド州の亀裂から発見されたオパールの2つの断片が存在する。これは250カラットにもなり、赤、紫、緑、パープルなどの虹色の輝きを見せる。ブダペスト美術館にはDubnikさんのオパールの最も完全なコレクションが所蔵されている:サンプルは336926カラット、トータルでは58645カラットのものである!
パリの国立歴史自然博物館にはルイ18世の所有物であった王冠にセットされていた祥食品の1つであるオパールが所蔵されている。非常に価値の高い2つのオパール、神聖ローマ皇帝の冠を飾っていたのOrphanusと、フランス皇后ジョゼフィーヌの持っていたトロイの炎(トロイの火事との呼ばれる)は現在は行方が分からなくなっている。
ある古い言い伝えによると、ある夜明け、海の向こうの遠い地で、虹がその地に住んでいた神を降ろした。この神は夢の時間を作る神だとみなされていた。ある日、前触れもなく、この神は姿を変えてしまった。虹も姿を消してしまったが、彼が触れた地では岩があらゆる色を持った宝石へと変身した。この遠い地というのがオーストラリアであり、虹色の輝きを持つ石はその後オパールと名付けられた。
中世では、オパールを葉に包んで身に着けた盗人は透明になることが出来ると言われていた。
古代ローマにおいてはオパールはお守りとされていた。元老院議員のノニウスはエジプトに亡命し、そこで亡くなった人物だが、彼はマルクスアントニウスが大きく素晴らしいオパールをクレオパトラに贈ってしまうのを恐れ、それをどこか分からないところに隠してしまったという。
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