シルバー
極印のあるシルバーノベルトバックル
ルイ14世の半エキュー銀貨
Salzbourgのターレル銀貨
ノルウェー・Kongsberg産、シルバークリスタル
ノルウェー・Kongsberg産、シルバークリスタル
母岩中のシルバー、カボションカット
詳細シート
シルバー
石名はラテン語のargentumに由来する。熱水鉱床で産出する。硬度は弱さ、可鍛性、溶解度の低さ、輝きによって古代から宝飾品として非常に高く評価されている石である。フランス語でシルバーを意味する『argent』という語は貨幣を意味する言葉でもある。コロンブスによる新世界の発見までは、銀は金の価値にもっとも近い金属で（価値は金の5分の1もしくは6分の1だが）あった。南アメリカで多数の銀鉱脈が発見されたことで、金と比べその価値は下り坂になっていった。しかし、銀塩を使う写真技術の出現によって、銀の価値は再び重要になった。
銀を含有した金鉱石は銀と金の天然合金である。
硬度を高めるためには合金に銅を加える必要があり、銀貨と呼ばれる硬貨は40%～95%の銀を含んでいるものを指す。
シルバーの性質をコントロールしている国で制作された宝飾品の大部分は92.5%の銀を含んでいる合金でできている。これは『925/1000』、もしくはしばしば『ロジウム』とも呼ばれるが、これは酸化を防ぐためにシルバーをロジウムの薄い層でコーティングしているものである。
シルバーのオブジェは第一級と言われる950/1000か、二級の800/1000である。
化学的特徴
Ag
シルバー
体格的特徴
主な色
白
別の色
灰色
銀色の色から命名された
条痕の色
灰色
光
金属光沢
硬度
2.5 まで 3.0
密度
9.70 まで 11.50
劈開
なし
亀裂
なし
可鍛性金属
光学特性
透明
不透明
屈折率
0.000 - 0.000
二重屈折率
0.000
計測不可能
二重屈折率
いいえ
多色性
なし
色の数
1
蛍光
無し
なし
結晶の特性
八面体、四面体もしくは十二面体結晶。典型的な長い繊維を持ち、目に見える結晶体に覆われていることもある
結晶構造
立方晶系
他のインフォメーション
似た宝石
採掘場所
世界中で産出し、しばしば銅と共に産出する。
古代よりエジプト、中国、ヨーロッパで採掘されている。1960年代まで北アメリカが世界の主要産出国であったが、徐々に枯渇してしまった。今日主要産出国は、ペルー、メキシコ、オーストラリア、中国、チリで、しばしば他の金属と共に採掘されたり、他の金属を採掘した際副産物として産出したりする。歴史的に最も有名な鉱山は以下：ギリシャ Laurion鉱山、ドイツの Basse-Saxe、Meissen、la Forêt-Noire、 スロヴァキアのBratislava、英国のSardaigne, Bohême,Devon、そしてフランスのSainte-Marie鉱山、les Deux-Sèvres地方のMelle鉱山。
ハイジュエリーにおける用途
物理学的特徴が最も金に近い金属である：可延生もあるため非常に簡単に宝飾品に用いることが出来る：糸状に簡単に変形できるため、指輪はチェーンを作るのに適している。研磨し強い輝きを得ることもできるため、鏡に用いることが出来る。フランスではシルバーの規定についてコントロールが行われており、刻印が押されていなければならない。
宝飾店、高級宝飾店などあらゆる場所で用いられている：指輪、チェーン、イヤリング、ブレスレットを始め、メダルなどにも。
シルバー『argent』は銀器『argenterie』という言葉を生み出した。これは銀でコーティングされたもののことを言う：富の象徴であるが、シルバーには殺菌性もある。
日々のお手入れと注意点
非常に酸化しやすく、酸に弱い。硫黄や塩素の発生する場所からは遠ざけておかなくてはならない。ムードン白を用いてきれいにする。
イミテーションと加工
シルバーはいつの時代もイミテーション品が存在し、他の薄い金属にシルバー層をコーティングしたものや、ホワイトシルバーと似た性質を持つ他の金属と混ぜたものなどが存在する。手作業もしくは産業的方法で行われる銀メッキはシルバーに近い側面が得られるが、摩耗するとすぐに基の金属が露見してしまうデメリットもある。
文化的・歴史的ストーンセラピー
シルバーは素晴らしい精神の調整役であり、精神のバランスを取り、ストレスを取り除いてくれる。身に着ける人に自信と輝き、成功に必要なゆとりを与えてくれる。のどのチャクラに作用する。
その他
宝石
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